新病院建設への決意を
こちらからご覧ください
アジアのこどもに
医療を届ける
ジャパンハート
アジア小児医療センター
カンボジアの首都プノンペンの近くに、高度医療を中心とした小児疾患の治療や
乳幼児死亡率を減らすための小児診療を行うことを目的に、
200床程度の高度医療センターを建設します。
ミャンマーやラオスなど周辺国からも貧困層の患者を受け入れて無償で治療をおこない、
一人でも多くの子どもたちの命を救っていきます。
途上国の高度医療の現状
生まれた国、
貧富の格差で生じる
子どもの生存率の差
がんをはじめとする⾼度な医療が必要な病の⽣存率の差を”サバイバルギャップ”といいます。
⼦どもの医療という観点で⾒た時、そのサバイバルレート(生存率)には
低所得国と高所得国に⼤きな開きがあります。その代表例が⼩児がんです。
小児がん患者の5年生存率は、高所得国で80%以上ですが、低所得国においては約20%。
適切なケアにアクセスできず、多くの子どもたちが亡くなっています。
高所得国では助かるはずの命が、「生まれた国が違う」「貧しい」
などの理由で助からないのです。
S.Howard, St.Jude-Viva Forum 2009 をもとに
ジャパンハートが作成
途上国の生存率が低い理由
医師がいない。
高額な治療費を払えない。
そして、政府や国際機関の
取り組みからも取り残される
医師や設備の不足
アジアにおいては、小児がん患者の半数近い約49%が診断を受けていないと見積もられています。その原因の1つが、医師や設備などの不足です。たとえば、日本では人口1,000人あたり2.3人の医師がいますが、カンボジアでは0.2人しかいません。
高額な治療費が患者負担
日本のような医療保険制度の整備は進んでおらず、医療費のほぼ全額を患者が負担することになり、治療費を払えず病院に行けない人もいます。私たちが運営しているカンボジアの病院では、ひとりの小児がん患者の治療におよそ80〜100万円がかかっています。同国の平均年収は1,625ドル(約22万円。2021年、世界銀行調べ)であり、一般的な家庭ではとても賄いきれないのは明白です。
公的な取り組みが後回しに
感染症は低所得国の死亡要因の大きな割合を占める一方、比較的小さな費用で予防をおこなえるため、国際機関や多くの医療支援団体が積極的に取り組んできました。
しかし小児がんに代表される高度な医療が必要な病気は、一人当たりの治療費が高く、治療の提供も難しい一方で、感染症などに比べれば患者数が少ないため、取り組みが後回しにされることが多いのです。
なぜ新病院が必要なのか
アジア全域の子どもたちを救うためには、
新たな“医療拠点”が必要
ジャパンハートこども医療センター(現病院)は、今やカンボジア全土から連日多くの患者が訪れ、
特に小児がんは、日本有数の拠点病院に匹敵する治療実績となっています。
しかし、現病院ではカンボジアの貧困層の20人に1人にも満たない数の患者にしか
手を差し伸べられていません。
高度な医療を必要としているアジア全域の子どもたちを受け入れるためには、
そのための新しい医療活動の拠点が必要です。
「無償の病院があったから、元気になった」
レッカナーのストーリー
レッカナーの姉は、幼いころに小児がんで命を失いました。
レッカナーもまた小児がんを発症し、ジャパンハートで高度医療を受けました。
治療後、彼女は元気になり、現在では医師という夢を実現するために、
学校の勉強に真剣に取り組んでいます。
新病院で目指す2030年ビジョン
アジアを代表する
小児医療拠点に
私たちは、アジア小児医療センターを、アジア全域の高度な小児医療の拠点とし、
必要な患者に医療を届けるとともに、国内外から受け入れた医療従事者を育成し、
アジアを代表する医療従事者の育成機関とすることを目指します。
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PHASE
2025年 8月
年間約150人の小児がん患者を受け入れ
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PHASE
2026年
国内外の小児がんの早期発見体制を構築
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PHASE
2030年
アジアを代表する小児医療拠点の拡大
Thought
取り組む医師たちの想い
ジャパンハート創設者
吉岡秀人
生まれや宗教、貧富の差に関係なく、すべての子どもたちが平等に高度な医療を受けられる社会に
今の病院ができて、貧困層の人たちも治療が受けられるようになった。でも、これ以上患者を受け入れられない。
新病院ができれば、より多くの貧しい子どもたちが助かるようになります。
生まれや宗教、貧富の差に関係なく、すべての子どもたちが平等に高度な医療を受けられる社会に変わるということです。
個人的には、新病院は世界の人の良心の試金石だと思っています。
もし世界の人たちが、この世界が持続的に発展することを望むとか、子どもこそ大切なものだと思うのであれば、この病院は上手く行くと信じています。
ジャパンハート理事・院長
神白麻衣子
やっぱり完全に命を助けてあげられないっていうのはとても悔しいです。
現状では「両方の腎臓に腫瘍がある子」の完治は、カンボジアでは望めないんです。
その子は進行がゆっくりなので、まだ元気でいますが、助けてはあげられない。これまでたくさん治療してきましたけど、やっぱり完全に命を助けてあげられないっていうのはとても悔しいです。いつかはこのような子たちも救っていきたいと思っています。
そういう意味で、新病院には期待しています。
例えば腹膜透析ができるようになれば、この事例のように助かる子が確実にいます。腎臓がんだけではなく、腎臓が悪くなってしまった子たちを助けられるような施設を整えることができれば良いですね。
ジャパンハート医師
嘉数 真理子
今までできなかった検査や治療ができるようになるので、緊急対応もできるようになると思います
新病院ができることで、さらなる高度な医療が施せるようになり、治せる病気が増えることに期待しています。
現在の病院で実施できない検査や治療は、まだまだたくさんあります。今は何とか限られた設備で小児がんの子どもの治療をしています。その上で、私たちの病院では対応しきれない高度な医療が必要な病気の場合、CT検査のようなしっかりした検査設備のある別の病院に治療をお願いしてるような現状です。
新病院になると、規模も大きくなり、今までできなかった検査や治療ができるようになるので、緊急対応もできるようになると思います。
Support
あなたのご支援が、
アジアの子どもたちの未来を変えます
新病院の開設には、
皆様からのご支援が必要です。
今この瞬間も、日本と同じアジアで、貧困や病気に苦しむ子ども、
そんな我が子にどうしてあげることも
できずつらい思いをしている家族が
大勢います。
貧しい国に生まれたから、
貧しい家庭に生まれたから。
たったそれだけの理由で、日本では多くが助かるはずの命が、
何の病気かも知らないまま
失われています。
「命の格差」は、変えられます。
私たちと共に、この問題に立ち向かい、多くの子どもたちを救い、
アジアのサバイバルギャップゼロを目指しませんか?
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ジャパンハートとともに、アジアの子どもたちの未来を変えませんか。
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